この光治療装置は、もともと弱視治療装置として使用されていた。
ところが2014年、この装置の赤色光に近視抑制効果があることが、偶発的に発見されたのだ!
その名も、Red Light Therapy(RLT:赤色光療法)である。
Red Light Therapy(赤色光療法)とは?
650nmの赤色光を1回3分1日2回、覗くという治療方法。
(low-level laser therapy : 650nm/2mW/1回3分1日2回)
なお、赤色光は可視光であるため、副作用はないと考えられている。
(low-level laser therapy : 650nm/2mW/1回3分1日2回)
なお、赤色光は可視光であるため、副作用はないと考えられている。
RLT研究報告
2021年に、RLTの近視進行予防効果を検討した研究報告が掲載された。229人の6〜16歳の近視の小児を6ヶ月間モニターした結果、オルソケラトロジーによる眼軸長延長抑制効果を上回ることが示された。
ちなみに、近視とは眼軸長が延長することで進行する。また、オルソケラトロジーは夜間寝ている間にハードコンタクトレンズを装着することで近視の進行を抑制する、という治療方法である。
同年、RLTの大規模無作為化試験の12ヶ月の中間成績が報告された。この研究では、264人の8〜13歳の近視(-0.5D〜-1.0D)の小児を、RLT群と無治療群に割当て検討を行った。
ちなみに、近視とは眼軸長が延長することで進行する。また、オルソケラトロジーは夜間寝ている間にハードコンタクトレンズを装着することで近視の進行を抑制する、という治療方法である。
同年、RLTの大規模無作為化試験の12ヶ月の中間成績が報告された。この研究では、264人の8〜13歳の近視(-0.5D〜-1.0D)の小児を、RLT群と無治療群に割当て検討を行った。
RLTの近視進行予防効果は無治療群と比較して、眼軸長で約70%、近視度数で約77%と高い。
また、75%以上のコンプライアンス良好群のみを抽出した場合、その近視度数の予防効果は90%近いものであった。
近視進行予防効果、近視発症予防効果などを調査する大規模な無作為化試験が次々と登録されており、今後の結果報告が待たれるところである。
■https://clinicaltrials.gov/ct2/home
あとがき
私も、強度近視で眼鏡が離せない生活を強いられている一人なので、非常に興味のある内容でした。しかし、本当に、赤い光をちょこっと見るだけで近視の進行が予防できたらすごいことですよね。今後の研究結果が楽しみです。
一人でも近視で悩む子供、人々が減りますよーに😊
では、このへんで。